公開日 2025年11月17日
2025年10月23日(木)4限、E棟4階401講義室にて、南知惠子教授(椙山女学園大学教授?神戸大学名誉教授?大阪ガス株式会社社外監査等委員?日本商業学会会長等)をお招きし、「ものづくりDXとB2Bマーケティング」をテーマに講演を行いました。学生や一般の方を合わせて200名強の方が聴講しました。
本学経済情報学部は、経済、経営、情報の3コースから成り、総合的に3つの領域を学修することができる点を魅力としています。今年度の学部講演会では、南先生の研究成果に基づき、ものづくりを主とする製造業において、DX化が進む中、製品を販売するにとどまらず企業のビジネスモデルや戦略も変化してきていること、そのなかでマーケティングがどのように活用されているか等、具体例を示すとともに実証分析の結果を踏まえ教えていただきました。まさに、経済、経営、情報の3分野の知識を活用した内容であったことから、学生にとっては各学問分野がつながりを持つことを強く意識するきっかけになったのではないかと考えています。
また、DXは大企業が進めていくもの、あるいは進めているものといった認識もあったのではないかと思いますが、中小企業の成功事例も取り上げていただきました。学生達からの感想にも、この事例について取り上げたものが多くみられ、かなりの企業努力と工夫がされた点や、身近なこととして捉えやすかった点などが印象に残った理由のようでした。
本学においても、木村文則准先生、本田治先生の研究室と尾道の海産物卸売大手企業とで、製造工程にAIを取り入れることで特産品製造の競争力を高める研究がなされたことが記憶に新しいところです。今回の南先生の講演を受け、中小企業の多い尾道においてもデジタル化やDX化を進めていくことができるという期待が、より高まったのではないかと思います。
今後も「地域に開かれた大学」を目指して、学生や地域の皆さまの興味を刺激する情報や知識を発信できるよう努めてまいります。
経済情報学部教授 津村怜花
協力:地域総合センター



